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「芭蕉布 人間国宝・平良敏子と喜如嘉の手仕事」展が開催中です。

「芭蕉布 人間国宝・平良敏子と喜如嘉の手仕事」展が開催中です。

2023.10.01

民藝運動の主唱者・柳宗悦に「今時こんな美しい布はめったにないのです。いつ見てもこの布ばかりは本物です。」と言わしめた芭蕉布の着物、帯地、裂地や資料など約70 点を展覧する「芭蕉布 人間国宝・平良敏子と喜如嘉の手仕事」展が美術館「えき」KYOTOで開催中です。

写真上)煮綛芭蕉布 琉装着物「黄地 絽織 経縞」 平成16年/喜如嘉の芭蕉布保存会©つは写真館 比嘉厚

 

芭蕉布とは、亜熱帯を中心に分布する植物「糸芭蕉」の葉柄からとれる繊維を材料とした沖縄を代表する織物のこと。第二次世界大戦後に消滅しかけた芭蕉布を、大宜味村喜如嘉で、糸芭蕉の畑を自ら復活させ、工房を作り、現代へと繋いだのが人間国宝・平良敏子氏でした。

芭蕉布は、3年ほどかけて糸芭蕉を育てることからはじまり、収穫後の糸づくりから、染め、織りまで、膨大な時間をかけて完成します。

この貴重な芭蕉布は、喜如嘉の女性たちの努力と熱い志によって、今も大切に受け継がれています。

 

芭蕉布 裂地「小鳥」 平成/芭蕉布織物工房©つは写真館 比嘉厚

 

芭蕉布 帯地「藍コーザー アササ」平成/芭蕉布織物工房©つは写真館 比嘉厚

 

人間国宝・平良敏子氏をはじめ、喜如嘉の女性たちによって生み出された、糸が織りなす透けるような風合い、古くから伝わる琉球藍や車輪梅の力強い色彩、バラエティに富んだ絣柄の世界など、沖縄の伝統文化である美しい手仕事の魅力を、存分にお楽しみください。

きもの姿でお越しの方には京都きものパスポートのスマートフォン画面を呈示すると、当日の入館料一般が100円引きになります。詳しくはこちら。

 

■芭蕉布 人間国宝・平良敏子と喜如嘉の手仕事

  • 会期:2023年9 月9日(土)~10月29日(日)会期中無休
  • 会場:美術館「えき」KYOTO (JR京都駅下車すぐ・ジェイアール京都伊勢丹7階隣接)
  • 開館時間:10:00~19:30(入館締切:閉館30分前)
  • 入館料(税込):一般1,000円 他
  • 主催:美術館「えき」KYOTO、京都新聞
  • 特別協力:芭蕉布織物工房、喜如嘉の芭蕉布保存会、大宜味村
  • 協力:公益財団法人 大倉文化財団 大倉集古館、京都沖縄県人会、太田はるの