「きものステーション・京都」ってどんなところ? 実際に行ってみた - 後編 –
京都市の中心部にある京都経済センター1階の「きものステーション・京都」は、2019年3月にオープンした和装文化を核とした京都ブランドの発信、きものの魅力発信の拠点。
きものや和装小物などの販売だけでなく、同センター内でさまざまなイベントが実施されています。今回は開催されるワークショップや講座、予約制の着替え室などについて詳しく紹介いたします。(前編の記事をご覧になりたい方はこちらをご覧ください)
「きものステーション・京都」3つの特徴
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- 1)「きものステーション・京都」ならではのきものや和装小物の販売(詳細は前編に)
- 2)多彩なワークショップや講座の開催
- 3)着付け室の併設
ステーション内には床も天井も反物をイメージしたあしらいが
和気あいあいとした学びの場、交流の場
「きものステーション・京都」内の半分ほどが京都織物卸商業組合に加盟する企業が月替わりで販売するショップエリアですが、奥の一角に設けられた小上がり風のお座敷ではワークショップや各種講座が開催されています。
内容は多彩で、和裁や組みひものワークショップ、いけばな、着付け教室、シミ抜きやきもののTPO相談など、多くの営業日でワークショップ等のイベントが開催されています。
一角にお座敷があります。襖を閉めると着付け室にもなります
取材に伺った日に行われていたのは和裁教室。すぐに定員に達してしまうほど人気の教室です。
和裁教室というと、参加者が同じ教材を一斉に縫っていくイメージですが、「きものステーション・京都」の和裁教室では参加者の希望に添って先生に教えてもらいながら作業していくスタイル。
きものの襟の内側に、補強の部品を入れている様子
半衿を縫いつけている人もいれば、譲り受けたきもののサイズを直したり、洋服生地からきものをつくる人も。中には、きものをスカートに仕立て直す方もいるとか。
先生は参加者が仕立てたいもの、腕前などに合わせて丁寧にレクチャー。希望するものを自身のレベルやペースでつくることができるのも、この教室の人気の秘訣かもしれません。
皆さん黙々と手を動かしておられるのかと思いきや、談笑しながらとても楽しそうに針を運ばれている姿が印象的でした。
店頭でもワークショップのご案内が
ワークショップは「きものステーション・京都」のWebサイトから申し込みができます。毎月下旬に翌々月の実施日時が掲載され、月末日(定休日や年末の場合、異なります)に参加申し込みがスタートしますので、興味のある方はWebサイトをチェックしてみてください。
ワークショップの詳しい内容や申し込み先はWebサイトに掲載していますので、そちらをご覧ください。https://kimonostation.jp/workshop
30分500円のレンタル着付け室もある
3つめに紹介するのは、きものを着たり、脱いだりすることができる着付け室です。
事前予約制、有料のレンタルスペースで、1室は同ステーションのスタッフさんがおられるカウンター席のちょうど裏手にあります。
カウンターの裏に2名まで利用できる着付け室があります
2畳ほどの小さな個室ですが、大きな鏡や荷物が置けるスペース、ハンガーで服などもかけられます。同時に2名までが利用できます。
2名まで利用できる着付け室の床はじゅうたん仕様。
もう1室は、ワークショップ等で使用されているお座敷。襖を閉めれば4名まで利用することができます。
きものを持参し、ここで着付けて京都観光へ出かける方や、洋服に着替えて家路へ、という方など、さまざまな利用があるそうです。
実は、京都きものパスポート事務局にも「京都できものに着替えたいのですが、どこかスペースはありませんか」といった問い合せをたびたびいただくのですが、きものの着付けができるようなスペースの貸し出しをされている施設やお店は少ないため、立地も良くリーズナブルに利用できる「きものステーション・京都」の着付け室はおすすめです。
ステーション内にはきもの本コーナーも
利用料は一人30分500円、事前予約制です。ただし大きな着付け室は頻繁にワークショップ等が行われるため、時間帯によっては利用できないこともあります。あらかじめお問い合わせのうえ、ご予約ください。https://kimonostation.jp/kitsuke
きものステーション・京都のスタッフさんもきもの姿
今回3人のスタッフさんにお話を伺ったのですが、皆さん草履や足袋まで個性的で、ロングスカートを上手に用いた防寒対策も目からウロコでした。きもののルールを踏まえながら、いかに楽しく快適に過ごせるかをそれぞれに考え、工夫を凝らしている。肩肘張らずに、きものを心から楽しんでおられる姿がステキでした。
「きものはハードルが高いと思われがちですが、そうではないんですよ。私たちの装いを見てください。自由に楽しんでやっています。だから、“こんな商品ないですか?”や、“家にあるこのきもの、着ていいの?”など、聞いてもいいかなと思うような些細なことでも気軽に何でも聞いてほしいですね」と話すのは、店長の橋本さん。
草履も足袋も個性的
カジュアルなきものの装い方などは随時スタッフさんと相談できますし、フォーマルきもの等きちんとした装いについては、同ステーションで定期的に行われている「きものTPO/コーディネート相談」で専門家に尋ねることができるそうです。
「きものステーション・京都」は、京都きものパスポートの「着くずれレスキュー」「お立ち寄り所」にも対応していますので、和装で街歩きをしているうちにきものが着くずれてしまった場合は、同ステーションで直してもらえます。また、ご自身で着くずれを直せる人はそのスペースを無料で貸していただけますので、ピンチの時はぜひご利用ください。
〜着くずれレスキュー・お立ち寄り所って何?〜
着くずれレスキュー…無料で着くずれを直してもらえる施設・店舗です。
きものお立ち寄り所…きものパスポート利用者がご自身で着くずれ直しができるスペースを無料で提供している施設・店舗です。
−ご注意−
- 着付けや着替えができるサービスではありません。
- いずれも混雑時ほか、施設・店舗の事情により、利用をお待ちいただく、又はご利用いただけない場合がありますのであらかじめご容赦ください。
- 予約はできません。
他にも対応しているお店がたくさんあります。詳細はこちら→https://kimono-passport.jp/info-rescue/
「きものステーション・京都」の最新情報は、Instagram、X(旧Twitter)、ブログでも発信しています。Instagramでは同ステーションを訪れた方のきものコーディネート写真も紹介されています。フォローよろしくお願いします。
<きものステーション・京都>
住所:京都市下京区四条通室町東入函谷鉾町78番地 京都経済センター1階
TEL/FAX: 075-353-1011
営業時間: 11:00~19:00
定休日:木曜日
Webサイト https://kimonostation.jp
Instagram https://www.instagram.com/kimono.station_kyoto/
X https://twitter.com/kimonostation/
ブログ https://ameblo.jp/kimonostation-kyoto/
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