「きものステーション・京都」は和装小物の販売やワークショップ、着付け室の提供などを通じて「知る・見る・触れる」を楽しく感じてもらえる京都織物卸商業組合のアンテナショップです。
今回のコラムでは2025年1月下旬から2月にかけて「きものステーション・京都」にお越しになった素敵な “きもの達人”や、スタッフの装いを紹介するシリーズ企画。最終回となる後編です。
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「きものステーション・京都」ってどんなところ? 実際に行ってみた -前編-
お客様コーデ1)アンティ-クきものを今日的に着こなして
袂が長く、裏地に懐かしい紅絹が使われた大胆な花文様の銘仙きものに、同じくアンティークの鳳凰文の帯を合わせ、すっきりと着こなしておられます。
絹の先染めで紬のような風合いで凜とした着姿を楽しめる銘仙のきものは、かつてちょっとした外出着としても重宝がられたきものですが、今ではあまり見かけることもありません。
梅型の紅い帯留は珊瑚でしょうか? 全体にアンティークで統一した着姿は却って新鮮です。
お客様コーデ2)ハート&ハートでバレンタインを満喫
ホワイトチョコ、ミルクチョコ、ビターチョコと味の異なるハート型チョコを染めたようなきものは準フォーマルにも通用する小紋。帯もまた、キャンディが集まってハートを象ったみたいな染め帯。
全身、遊び心に包まれてバレンタインデーなどではその場の主役となりそうなコーディネートですが、帯締めや帯揚げの色使いはシックで、さすが、きもの教室の先生。純白の半襟がきちんと感を醸し出し、品のある着姿となっています。
お客様コーデ3)小さな個性が光る男の装い
袴に淡いグレーの万筋のきもの、さらに羽織姿という出で立ちを子細に拝見するとビビッドな黄色の羽織紐、縞の半襟、捻り飴のような草履の鼻緒など、遊び心がさりげなくうかがえる取り合わせです。
羽織紐はご自身自ら染められたものといいますから、さぞかし愛着のある逸品に違いありません。意表を突くような派手な取り合わせではなく、キラリと個性が光る紳士のコーディネートです。
お客様コーデ4)インパクトのある取り合わせでハイカラさん完成
絣織で唐草文を織り込んだ銘仙のきものに紫の袴姿。まるで大正時代から昭和初期の女学生のような装いです。
さらに、絞りで染め抜いた花文様が描かれた茜色の羽織をまとい、オレンジ色の半襟でアクセントをつけるなど、とてもインパクトのあるコーディネートです。
襷に掛けたバッグ、草履ではなく革のブーツ、羽織紐はメタリックな鎖、真っ赤な髪飾りなど小物に至るまでの気配りで、ハイカラさんの完成です。
スタッフコーデ)さりげないけれど計算されたきこなし
シックなベージュの小紋に白地にブルーの梅文帯、淡いブルーグレーの帯締めと、一見地味なコーディネートながら小紋の花芯にあしらわれたブルーに合わせて帯の梅、帯締め、帯揚げそして八掛の色まで淡いブルーを差し色にした大人っぽい着こなしです。
今では珍しい丸ぐけの帯締めのビーズの房は、着こなしの隠し味として利いています。きものと色を合わせた草履や梅の刺繍の半襟など燻し銀のような品のよい着こなしです。
登場いただいた皆さん、ありがとうございました!
3回にわたってお届けしてきました「きものステーション・京都」とのコラボ企画は、今回で最後となりますが、「きものステーション・京都」のInstagramでは、引き続きお越しになった方々のコーディネートを紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
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<きものステーション・京都>
住所:京都市下京区四条通室町東入函谷鉾町78番地 京都経済センター1階
TEL/FAX: 075-353-1011
営業時間: 11:00~19:00
定休日:木曜日
Webサイト https://kimonostation.jp
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