京都をきものでめぐる♪ 撮影レポート&特典紹介 – 前編 –

2024.11.06

きものを着てスマホで「京都きものパスポート」画面見せると、美術館やカフェで割引などの特典が受けられることをご存知ですか。

特典が受けられる施設やお店は200以上! 京都はきもの姿で巡るのがとてもお得なのです。

そんな京都きものパスポートと、和装の魅力をもっと多くの方に知っていただくために、現在SNS等で京都きものパスポートオリジナル動画を配信しています。動画はこちら

2人の女性がきもの姿で京都を散策するイメージムービーで、今回のコラムではその撮影の様子を紹介します。

11月15日は「きものの日」。七五三や冠婚葬祭など何かときものを着る機会も増える季節ですので、お出かけの参考にしてください。

 

 

きもの友であり、ママ友のお2人をモデルに迎えて

モデルとして登場いただいたのは森真里萌さんと田中希実さん。お2人は「京都・ミスきもの」として2020年4月からおよそ2年にわたり、和装振興のための活動をされたことが縁で親しくなられたそうです。

 

異例の2年、ミスきものをつとめられたお2人。

 

ミスきもの時代の森さん。

 

ミスきもの時代の田中さん。

 

ミスきものの役目を終えてからもたびたびきものを着てお出かけを楽しんでいたお2人。その後、結婚、出産を経て、今は同じ年齢のお子さんをもつお母さん。
“きもの友”であり“ママ友”なんですよ、と話してくれました。

 

旧三井家別邸にて。撮影スタンバイ待ち。

 

そんなお2人の撮影時の装いは、街歩きにぴったりの小紋スタイル。森さんは梅や藤の花に檜扇の意匠がアクセントとなった濃紺地のきものに、薄紅色の鹿の子絞りの帯。

田中さんは華やかな薄紅色のきものに、扇が描かれた濃紺地の帯。きものの地模様には霊芝雲(れいしぐも)という吉祥文様があしらわれています。

よく見ると、お2人のきものと帯の色がぴったり合っています。田中さんの帯に描かれた扇は森さんのきものの檜扇ともリンクして、まるで双子コーデのようです。日頃からきものを楽しんでおられる様子が、当日のコーディネートからも伝わってきます。

 

GOSPELにて。

 

「小紋は普段着と言われますが、帯や小物の合わせ方次第で、少しかしこまった席にも行けますし、スニーカーを履いたりキャップをかぶって思いっきりカジュアルスタイルを楽しむこともできます」と森さん。

おばあちゃんから譲り受けた丈の短いきものを着る時の足元は草履ではなくブーツ。丈の短さを利用してあえてブーツを見せる装いを楽しむこともあるそうです。

 

「京都・ミスきもの2020」の4人で祇園祭へ。

 

「きものを着ることは私たちの息抜きなんです。普段は家で子育てに追われる日々ですが、きものを着るとスイッチが入ったように背筋がビシッと伸びてお出かけモードに。それも楽しいです」と田中さん。

もう少し子どもが大きくなったら、みんなできものを着てお出かけしたい、そのうち2家族一緒に七五三も! と笑い合っていました。

 

 

豪商の旧別邸からスタート。クラシックなカフェを経てミュージアムへ

動画撮影で最初に訪れたのは、京阪電車「出町柳」駅から徒歩約5分のところにある「旧三井家下鴨別邸」です。

 

快晴に恵まれた撮影日。

 

豪商・三井家の旧別邸として大正14年(1925)に完成した3階建ての和風建築で、重要文化財にも指定されています。主屋前の庭園にはひょうたん型の池があり、広々としたお座敷からその眺めをゆったり楽しむことができます。お食事付きのイベントも人気です。

 

撮影スタート。

 

「旧三井家下鴨別邸」で受けられる京都きものパスポート特典は「オリジナル絵ハガキ1枚プレゼント」。進呈いただく様子も動画撮影させていただきました。
特典の詳細はこちら

 

アンティークな調度品や食器も見どころ。

 

次に訪問したのは同じ左京区内にある「GOSPEL」。銀閣寺のほど近くにあるカフェで、蔦が這う白壁の洋館が目印です。

 

緊張の一口。

 

建物は建築家・ヴォーリズの理念を継ぐ一粒社ヴォーリズ建築事務所によって設計されました。店内での動画撮影は禁止ですが、この日は特別に許可をいただき撮影。天井の高いクラシカルな店内で2人は人気メニューの自家製スコーンなどをいただきました。

京都きものパスポート特典は「1,000円以上ご飲食の方に限り、お一人様100円引き」です。
特典の詳細はこちら

 

みやこめっせの地下にある「京都伝統産業ミュージアム」。

 

3番目の撮影スポットは「京都伝統産業ミュージアム」です。

「平安神宮」や「京都市京セラ美術館」などがある岡崎エリアのミュージアムで、館内には西陣織や京友禅などの染織品をはじめ、京焼・清水焼、京漆器など、京都市の伝統産業74品目(以下伝産品)を一堂に展示するほか、職人が使う道具の展示や製作実演、展示品を実際に触って体験できるコーナー、各種伝産品の販売コーナーもあります。

 

珍しいおりんで、ドレミを奏でてみる2人。

 

動画の中では風呂敷包み体験をしていたお2人ですが、撮影時はドレミの音を奏でる8つの“おりん”にも挑戦しました。おりんは仏前で手を合わせる際に鳴らす仏具ですが、展示されていたおりんは一つひとつ違った音が鳴るようつくられたもので、訪れた人はそれらを鳴らしてメロディを奏でることができます。

「京都伝統産業ミュージアム」で受けられる京都きものパスポート特典は「観覧料無料(通常一般 500円)」。きもので岡崎エリアへ来たら、ぜひ訪れたいミュージアムです。
特典の詳細はこちら

 

京都きものパスポートの使い方、便利なルートマップも

京都きものパスポートの利用方法について詳しく知りたい方は「ご利用ガイド」をご覧ください。

また、動画撮影で訪れた施設・店舗の位置情報を地図にまとめました。こちらもお出かけの計画にお役立てください。

なお、現在2本目の動画を制作中。公開は12月ごろの予定です。動画を公開しましたら、また各撮影地について紹介いたします。

 

 

取材・writing/五島 望(京都きものパスポート事務局/ウーム総合企画事務所)

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