【きもの姿で入場無料】 巨大な名画を屋外で楽しむ京都府立陶板名画の庭、見どころ紹介

2026.11.04

京都市北部にある北山エリアは、日本最古の公立植物園「京都府立植物園」をはじめ、京都関連の図書資料などが閲覧できる「京都府立京都学・歴彩館」、大人も子ども犬も楽しめる公園型複合施設「Re.Nova北山」などがある市民の憩いの場、文化の発信地です。その一角にある京都府立陶板名画の庭は、世界的に有名な絵画の複製を楽しめるユニークな庭園美術館。今回はその魅力と、「きもの特典」について紹介します。

 

屋外であの名画を鑑賞できる世界に類を見ない庭園美術館

京都府立陶板名画の庭は、陶磁器製の板に再現された名画8点が屋外建造物に配された、世界初の庭園美術館です。建物の設計は建築家・安藤忠雄氏によるもので、コンクリート打ち放しの直線的な壁面で地上1階から地下3階まで構成されているのが特徴。長い回廊を歩いて鑑賞します。

 

水中にモネの作品が

 

まず1階の入り口すぐの場所にあるのがクロード・モネの『睡蓮・(水の習作)一朝』を再現した陶板です。約2m×1.2mの大きな画角に睡蓮が描かれた有名な作品ですが、同庭園ではほぼ原寸サイズの陶板を水中に設置しているのがポイント。陶板だからこそできる斬新な演出です。

 

このクロード・モネの作品を起点とするように、庭園全体に水が流れているのも特徴です。随所にコンクリート製の滝もあり、園内に絶え間なく響く流水音を耳にしながら進んでいきます。

 

『鳥獣人物戯画(甲巻)』

 

屋外という珍しいシチュエーションで見ることができる

 

やがて見えてくるのが、“漫画のルーツ”ともいわれる国宝『鳥獣人物戯画(甲巻)』。実物の約2倍大のもので、長い回廊に一直線に展示されています。

 

開放的な空間で名画を見ることができる

 

そして『鳥獣人物戯画(甲巻)』の斜向かいにあるのが、同園の目玉、ミケランジェロの代表作ともいえる『最後の審判』です。その巨大さ、インパクトは一見の価値あり。きもの姿で写真を撮るのもおすすめです。

 

 

ミケランジェロの代表作をさまざまな角度からじっくり鑑賞

ミケランジェロは15〜16世紀にイタリアで活躍した芸術家で、『最後の審判』は1536年から1541年に彼がバチカン宮殿のシスティーナ礼拝堂に描いた作品です。縦約14m×横約12mの巨大な壁画で、中央のキリストが人々を裁く場面を表しています。

 

1階からは作品の中央から上を見ることができる

 

システィーナ礼拝堂の屋根が湾曲しているため上部がアーチ型になっている

 

京都府立陶板名画の庭ではそれをほぼ原寸で、しかも1990年当時の状態を再現しています。しかもイタリアにある本物の作品は地上から見上げることしかできませんが、同園ではさまざまな角度から鑑賞することができます。

 

地下2階から見る『最後の審判』。ベンチに座ってじっくり眺めたい

 

地上1階からスロープ式の回廊を進むにつれ、視点が『最後の審判』の上部から中央、やがて下部へと緩やかに変わります。中央に描かれたキリストやマリアの表情や、周囲の人々の躍動感、迫力を俯瞰しつつ、最後は壁画下部の地獄へ落ちる人々、悪魔の洞窟まで間近に鑑賞できるのは大きな特徴です。

 

地下1階にあるレオナルド・ダヴィンチの『最後の晩餐』

 

間近に見ることができる

 

ちなみに『睡蓮・(水の習作)一朝』、『最後の審判』を含む4点は、1990年(平成2年)に大阪市で行われた「国際花と緑の博覧会」のために制作された陶板作品です。博覧会後、これらの作品を常設展示するにあたり、設計担当となった安藤氏から屋外展示を提案され、その後、新作4点を加えて1994年(平成6年)に誕生したのが京都府立陶板名画の庭でした。開園から30年以上、風雨にさらされながらも色褪せない作品に、高い技術を感じます。

 

 

きもの姿で行くと入園料が無料に。秋のお出かけ、着物デートにもぴったり

モダンな建築空間でゆったりと世界の名画が堪能できる京都府立陶板名画の庭は、きもの姿がよく映えるところで、10月1日から12月25日の間、和装の方は入園料が無料になります。

「きもの特典」の詳細はこちら

ご利用ガイド

 

一点透視の開放的な空間

 

お気に入りの和装で歩きながら、「ここで撮りたい」と思える場所を探すのもまた一興。ただし、撮影には周囲の人々の妨げにならないよう配慮しましょう。

結婚式の前撮りやPR撮影、商業撮影などは事前申請と撮影協力費が必要なのでご注意ください。

 

 

また、周辺にも「きもの特典」が受けられるスポットがいくつかあります。中でも京都府立植物園は、陶板名画の庭と同様に和装で入園無料の「きもの特典」があるので、あわせて散策するのをおすすめします。

北山エリアの「きもの特典」はこちら

 

<アクセス情報>

京都府立陶板名画の庭

  • 住所:京都市左京区下鴨半木町(京都府立植物園北山門出口東隣)
  • 開園時間:9:00〜17:00(入園は16:30まで)
  • 休園日:12月28日〜1月4日 ※施設メンテナンス等による臨時休園あり
  • アクセス:京都市営地下鉄烏丸線「北山」駅3番出口から東へ徒歩約1分
  • TEL:075-724-2188

公式サイト https://kyoto-toban-hp.or.jp/

Instagram @toban_meiga

 

 

 

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取材・writing/五島望(京都きものパスポート事務局/ウーム総合企画事務所)