京都きものパスポートの使い方を徹底解説! 知っているとちょっと便利なワザも

2023.11.13

京都きものパスポートは、きものファンやきものの購買層を増やし、和装産業を盛り上げることを目的とした事業です。

コロナ禍で3年ほど休止していましたが2023年10月1日からWebサイトで再開しました。

 

ここでは、新しい京都きものパスポートの使い方や、知っているとちょっと便利なワザなどを紹介します。

公式サイトによる記事だからどこよりも新しく、正確な情報です。

 

これから京都をきもの姿で楽しみたい! という方はぜひ参考にしてください。

 

 

 

新しい京都きものパスポートはWebサイト

京都きものパスポートが誕生したのは今から20年以上も前のこと。

 

事業がスタートしてからしばらくは文庫本くらいの小さな冊子を発行していましたが、その後、Webサイト、SNSなどでも情報を発信するようになりました。

 

ちなみに「京都きものパスポート」という名前は、冊子が海外旅行に持っていく“パスポート”に形が似ていることが由来です。

京都きものパスポートの大きな特徴は、きもの姿であれば特典が受けられること

きものを着て京都きものパスポートに協力する寺院・神社、美術館やレストランを利用し、京都きものパスポートを見せると拝観料や入場料の割引、粗品プレゼントなどの特典が受けられるというものです。

 

2001年の京都きものパスポート

始まった当初は秋限定の事業でした。

    

2023年からの京都きものパスポート

特典を受ける時はこんな風に見せてください。通年利用できます。

 

休止前と再開後で、大きく変わった点は特典を受けるときに見せるもの

 

以前は冊子をお店の方に見せていましたが、新しい京都きものパスポートはスマートフォン画面になりました。

 

これまで「どこに行けば冊子があるの?」「何冊か送ってほしい」といったお問い合わせをたくさんいただいていましたが、新しい京都きものパスポートはお手持ちのスマートフォンでいつでもどこでも情報を見ることができて、お店の方に見せるのもスマートフォンですから、冊子を入手する手間がなくなりました。

 

見せる画面はこちら→https://kimono-passport.jp/passport/

 

目印は京都きものパスポートの六角形のロゴと赤色の画面です。いちいち検索して表示させるのが面倒な方はスマホのホーム画面に京都きものパスポートWebサイトのブックマークを追加するか、見せる画面自体をスクリーンショットで撮って画像として保存しておくと良いでしょう。

 

京都きものパスポート公式InstagramLINE公式アカウントからもアクセスできますので、使いやすいものをご利用ください。

 

 

 

きものを着ないと特典は受けられません

京都きものパスポートは京都にきもの姿の方を増やすことを目的としているので、特典を受ける時はきもの姿でなければいけません

 

時々、洋服で特典を受けようとする方がいらっしゃるようですが、洋服は対象外です。(ただし、きものレンタル店であれば洋服でも特典が受けられます。)

 

 

⭕️ 特典が受けられる人

振袖、袴、きもの(あわせ、ひとえ、うすもの)、ゆかたの方は特典が受けられます。帽子を被ったり、ブーツ、スニーカーを履いていてもOKです。

 

特典が受けられない人

洋服(きものレンタル店は除く)、甚兵衛、作務衣は特典の対象にはなりません。その他、特典提供の対象となるかどうかの基準は、施設・店舗によります。

 

 

 

秋限定の特典もありますが、原則1年間いつでも受けられます

特典が受けられる期間は原則1年間

紅葉や桜が美しいハイシーズンだけでなく、長い期間特典が受けられるのも京都きものパスポートの特徴です。

 

ただし寺院・神社や京都府立施設などは秋限定の特典です。また、お店でも特典の在庫がなくなった場合は特典提供が終了するケースもありますので、前もって電話などで確認しておくと確実です。

 

 

寺院・神社の特典提供期間 2023年10月1日〜2023年12月25日

施設・店舗の特典提供期間 2023年10月1日〜2024年9月30日(原則)

※施設・店舗によって異なります。

 

ちなみに、よく「地下鉄・バスが無料になりますか?」「タクシーが割引になりますか?」というお問い合わせをいただきますが、京都きものパスポートを見せても交通機関、タクシーは無料・割引にはなりませんのでご注意ください。

 

 

効率良く特典を探すおすすめの検索方法

京都きものパスポートには、美術館やカフェ、レストランや体験処などさまざまなジャンルの施設やお店が参加しています。

 

その数はおよそ200軒(2023年10月末時点)

 

これからもどんどん増える予定ですが、増えれば増えるほど探す手間も増えていきます。

特に京都の地理に詳しくない方は迷うことが多いでしょう。そんな方のために、ここではおすすめの検索方法を紹介します。

 

◆目的地が決まっている方

 

地図から検索すると方法がおすすめです。

京都きものパスポートWebサイトには「特典マップ」ページもありますが、スマートフォンにGoogleマップのアプリが入っている方は京都きものパスポート特製「Google特典MAP」をご利用ください。

 

Googleマップ既存の位置情報(GPS)が使えるので、土地勘のない人でも迷うことはありません。

Googleマップによる京都きものパスポート特典MAP

https://www.google.com/maps/d/u/2/edit?mid=1BJ62ZsDvVSVU5nvAGibDlmBQu5NgcDvM&usp=sharing

 

■目的から探したい方

 

京都きものパスポートWebサイトの「ジャンル」から検索がおすすめです。

京都きものパスポートの特典が受けられる施設やお店は9つのジャンルに振り分けられています。

何が食べたいか、どんなことがしたいか、目的に合わせて探してみてください。また、「抹茶」や「京料理」といったキーワード、「中京区」といった地名などで検索することもできます。ぜひ試してみてください。

寺院・神社

美術館・博物館

グルメ・フード

カフェ・日本茶・甘味処

ショップ

ホテル・旅館

体験処

和装店・レンタル店

 

■とにかく魅力的な特典を探したい方

SNSなどで「#きものパスポート」で調べると、実際に利用した方の体験などが書かれていることがあります。参考にしてみてください。

 

 

また、京都きものパスポートのLINE公式アカウントへお問い合わせいただけましたら、ご提案もできます。ただし、返信にお時間いただく場合もありますのでご了承ください。

 

着くずれても、まちのみんなが助けてくれる「レスキュー」

京都きものパスポートは、きもの姿でまち歩きをおすすめするものですが、長い間きもので歩いているとどうしても起こるのが着くずれです。

 

襟元がずれてきたり、気付かないうちに帯締めが斜めになったり、裾がはだけたり。はじめはシャンとしていた着姿も、いつの間にかグズグズに…。

 

そんなときの強い味方が京都きものパスポートの「レスキュー」です。

 

京都きものパスポートの「レスキュー」に対応している施設やお店へ行くと、無料で着くずれを直してくれたり、着くずれを直すスペースを提供してくれる取り組みです。

 

「レスキュー」には「着くずれレスキュー」と「お立ち寄り所」の2種類あり、対応している施設・店舗には京都きものパスポートのWebサイトに下記マークが掲載されています。

 

京都駅直結のジェイアール京都伊勢丹や、四条烏丸にある大丸京都店、四条河原町にある京都髙島屋S.C.の、それぞれ呉服売り場でも対応しています。着くずれてきてピンチだ!というときはぜひご利用ください。

 

ご注意

  • 予約はできません。

  • 帯をほどくほどの着くずれを直したり、ゼロからの着付け、着替えもできません。

  • お店が混雑している時や、施設・店舗の事情によってはレスキュー利用をお待ちいただく、あるいはご利用いただけない場合があります。

 

  

着くずれレスキュー

無料で着くずれを直してもらえる施設・店舗です。

 

  

お立ち寄り所

きものパスポート利用者がご自身で着くずれ直しができるスペースを無料で提供している施設・店舗です。直す場所を提供するサービスです。

 

 

ポイントおさらいと問い合わせ先

最後におさらいです。

 

京都きものパスポートは、①きもの姿で、②買い物や食事などをし、③スマホ画面を見せる、この3つがポイントです。着くずれたら「レスキュー」もあります。

きものが条件です。洋服は対象外です(きものレンタル店を除く)

        

京都きものパスポートに協力する施設・店舗で買い物などをして利用してください。

        

スマホで京都きものパスポート画面を表示させ、店員さんや受付の方にしっかりと見せてください。

        

そのほか、わからないことなどありましたらお気軽に京都きものパスポートのLINE公式アカウントまでご連絡ください。(LINEのIDは@ 488tkyruです)

 

簡単なご質問には自動応答で返信しますので、24時間話しかけていただいても結構です。

 

自動応答で返信できないご質問については営業時間内に事務局スタッフがお答えします。すぐに返答できない場合もありますのでご了承ください。

 

 

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執筆/五島 望